【転職】カスタマーサクセス職って、年収はどれくらい?

  • 公開日:2022年9月13日(火)

 

 

今回はカスタマーサクセス職にかかわる年収のリアルについて。
カスタマーサクセスでは大きく下記3つの年収レンジがあります。

  1. 300〜500万
  2. 600〜700万
  3. 800〜1500万

本稿では、上記各年収レンジについて、どのような役割や経験が求められるかについても解説します。

1.年収300〜500万円のカスタマーサクセス職

カスタマーサクセスの年収でよく見るのが、この金額帯でしょう。
カスタマーサクセス職を採用する企業は、ベンチャーやスタートアップが多いため、メンバークラスだと大体このぐらいの金額帯になります。
一方メガベンチャーなどであれば500〜600万が平均値となるでしょう。

年収帯は「企業が対象としているお客様の業界」によっても違います。
例えば、お客様企業がコンサルティング業界や医療業界など「年収が高い」業界向けにプロダクトを提供している場合、そのSaaSベンダーの年収も高い傾向にあります。
一方でお客様の業界の平均年収があまり高くないと、その分製品単価が下がるので、年収帯は低くなります。

同様に会社の代表の方の経歴にも左右されるところがあります。
つまり、代表の方の羽振りがいいと年収も高くなる、という傾向にあるのです。
例えば、代表がコンサルティング業界や外資系企業出身者であれば、(自分が昔そうだったので)平均年収を高く設定しがちです。
一方日系企業出身で、比較的堅実な考えをしている形であれば、程よい水準で年収を設定しているでしょう。

特にコンサルとか外資系企業といった年収が高い職場環境は、その分ストレスが大きいことが多いです。
つまり、年収が高いカスタマーサクセス職はストレスが強い環境にあるかもしれません。
メンバークラスで高い年収帯でやる仕事は、「ハイタッチCS」と言われる仕事が多いです。
つまり、担当企業を持ち、お客様の製品利用やフォローアップを促進する仕事です。

その次のキャリアとしては、同じ企業の中で出世してリーダーやマネージャーになる、よりコンサルティングに近いような形で、製品単価が高い製品のカスタマーサクセスを担当する。
あるいは、全く違う業界・職域のプロダクトを扱いたいから転職する、といったキャリアも考えられます。

2.年収600〜700万円のカスタマーサクセス職

300〜500万の年収帯の次は、600〜700万の年収帯がよく見られます。
300〜500万は役職がない、メンバークラスの年収を想定していますが、
リーダー職やマネージャー職など役職がついた場合には600〜700万になってきます。

20代であれば本当に優秀な人がこの年収帯を実現しますし、
30〜40代の方であればこのぐらいの年収帯が平均になってくるでしょう。

直近では、SaaS等のベンダーが数十億といった非常に大きな額の資金調達をしています。
こういった会社であれば比較的にお金に余裕があるので、ベンチャーであっても年収も意外と高い、といったケースもあるでしょう。

600〜700万の年収帯の形であれば、役職がついたり、チームマネジメント業務が発生します。
さらに、「誰よりもチームの数字を牽引する」立ち位置になるため、数字に対しての高いコミット力も求められるのです。

カスタマーサクセスの数字であれば、チャーンレート(解約率)や新規顧客のオンボーディング率等のKPIがありますが、こういったKPIについて、コミットメント高く取り組む必要があります。
また、リーダーやマネージャーの立場になると、さらに上位の役職者(事業部長や役員など)上長にも報告をする立場になります。
カスタマーサクセスの業績や数値の設計・報告といった能力も求められるでしょう。

おそらく国内企業のカスタマーサクセス職の多くは600〜700万のレンジだと思いますが、
「さらにもっと上に行くぞ」という上昇志向を持った方には「外資系企業」も選択肢になるでしょう。リクルートやSIerなど、国内の有名・大手企業にカスタマーサクセス職として転職することも考えられます。

3.年収800〜1500万円のカスタマーサクセス職

外資系企業であれば、800〜1500万円ぐらいの年収をもらっている人は意外と多くいます。
外資系企業ではロジカルシンキングに代表される、非常に高い思考能力が求められます。

日本においても、外資系企業がグローバルで提供しているSaaSやクラウドツールを使う機会が増えてきました。例えばMicrosoft製品やGoogle製品などです。

実はこういった外資系企業は採用活動が旺盛なのです。
今有名なのは「MT SaaS」と呼ばれる、Microsoft、Twillio、Shopify、Amazon、Adobe、Salesforceの6社の企業群です。
日本市場だけでなく、グローバルでも非常に成長している会社であるため、積極的にカスタマーサクセスの採用もしている印象があります。

先日、Openpageでも「CSプラウド」というカスタマーサクセス大型イベントを行いましおたが、Adobe社でカスタマーサクセス部長をされている涌井さんも積極的に採用をされている、とお話されていました。
外資系企業に行きたいと思っている方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

外資系企業のカスタマーサクセス職となると、お客様が「超大手企業」になることも多いです。
何万人も従業員がいる会社に自社の製品を導入する機会も多くなるので、お客様社内での調整作業等もより高度なレベルで求められます。

ロジカルシンキングや高い思考能力が求められる、とお伝えしましたが、超大手企業の組織の中にどんどん入り込んで提案する必要があるため、お客様の「社内政治」も理解した上でうまくやっていく必要があります。

その意味では、単に「ロジカル」なだけでなく、人間的にも非常に魅力のある人物でなければ難しい仕事であると言えます。

さらに、設定されている目標も高いです。
外資なので周りの人はみんな、仕事ができる人ばかり。

そんな環境下でも、うまく立ち回っていけるスーパーマンみたいな方が、この800〜1500万という年収帯にいるのではないでしょうか。

まとめ

今回の記事では、年収帯ごとに求められる能力や経験についてご紹介をしました。

年収だけが全てではないとは思いますが、それぞれの年収帯で求められる役割やスキルセットを参考にしつつ、これからカスタマーサクセスに挑戦しようとする方や、今カスタマーサクセスの業務をされている方ののキャリアアップ繋げていただければ幸いです。

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