【徹底解説】国内産のデジタルセールスルーム「DealPods」の実力とは？

DealPodsは、国内でデジタルセールスルーム（DSR）を提供するマツリカ社のサービスです。本記事では、DealPodsの特徴や機能を徹底解説。営業DXを推進する上での活用メリットや、同じくDSRを提供するopenpageとの違いについても分析します。

近年、営業DXの鍵を握るソリューションとして注目を集めているデジタルセールスルーム（DSR）。国内でもいくつかのサービスが登場していますが、今回は2023年にリリースされた新進気鋭のDSR「DealPods」を徹底的に解説します。

DealPodsは、「創造性高く遊ぶように働ける環境を創る」をビジョンに掲げるマツリカ社が提供するサービスです。営業担当者と顧客をオンライン上でつなぎ、商談に必要な情報やコミュニケーションを一元管理。営業活動の効率化と、顧客エンゲージメントの向上を実現します。

DealPodsが特に注力しているのが、「人間対人間の領域」です。従来のSFAやCRMは営業プロセスの管理が中心で、商談の中身そのものには踏み込んでいませんでした。

一方、DealPodsは商談の中身、つまり営業担当者と顧客の間で交わされるやりとりにフォーカス。会話ログや行動ログを蓄積・分析することで、バイヤーの「声なき声」を拾い上げ、よりパーソナライズされた購買体験を提供することを目指しています。

DealPodsには、DSRとして必要不可欠な機能が盛り込まれています。主な機能と特徴は以下の通りです。

バイヤーとの共有ページ
- 顧客ごとの専用ルームを作成し、資料やタスク、コミュニケーションを一元管理
- シンプルなUIで直感的に操作でき、バイヤー側の利便性も追求
コンテンツ管理
- 見積書や提案資料などの各種コンテンツを、簡単にアップロード・管理
- バージョン管理機能で、資料の更新履歴を追跡可能
バイヤーエンゲージメント分析
- 顧客の行動ログを蓄積し、資料の閲覧状況や関心度を分析
- データに基づく適切なフォローを通じて、購買意欲を高める

これらの機能により、DealPodsは売り手と買い手の間に存在するあらゆる情報を可視化。属人的な営業スタイルからの脱却と、エビデンスベースの意思決定を強力に後押しします。

DealPodsの大きな特徴は、シンプルさと使いやすさを追求している点です。直感的なUIにより、ITリテラシーが高くない営業担当者でもすぐに利用開始可能。導入のハードルの低さは、DealPodsの大きな強みと言えるでしょう。

また、他のDSRとの比較において、以下のような優位性があります。

SFAへの活動入力が不要に
- 商談に関するやりとりがすべてDealPodsに集約されるため、SFAへのメモ書きが不要
- 二重入力の手間を省き、営業担当者の業務効率が大幅に改善
自社内外の商談情報共有を円滑化
- 専用ルームには、社内の営業メンバーや上司もゲストユーザーとして招待可能
- 商談の経緯や課題を部署横断的に共有し、組織的な営業活動を実現
バイヤーとのエンゲージメント強化
- 資料や情報をタイムリーに提供し、自然な形で購買活動を支援
- 適切なサポートにより顧客満足度が向上し、営業活動そのものが差別化に

こうした特徴から、DealPodsは営業担当者目線に立った、現場第一のDSRだと言えます。使いやすさを追求したシンプルなツールながら、営業活動に不可欠な機能を過不足なく提供。属人的な営業からの脱却と、顧客エンゲージメントの向上を通じて、売上拡大に直結する価値を届けます。

DSRは、単に営業の効率化を目指すだけでなく、その先にある顧客の成功にも目を向ける必要があります。この点で、先駆的なDSRとして国内シェアNo.1を誇るのが、openpage社の「openpage」です。

openpageは、営業支援とカスタマーサクセスの両立を追求したサービス設計が特徴。豊富なコンテンツ作成・管理機能により、顧客の課題解決を促進。専用ページを通じた継続的なサポートで、顧客のビジネス成長を支援します。

国内企業の商習慣にも合わせた柔軟なカスタマイズ性や、手厚い導入サポートも大きな強み。営業DXの実現と、顧客との長期的な関係構築の両面から、企業のデジタル変革を力強く後押ししています。

DealPodsとopenpageをはじめ、DSR市場には個性豊かなサービスが揃いつつあります。営業DXを検討する際は、自社の課題や目指す姿に合わせて、最適なツールを選ぶことが肝要。

使いやすさとシンプルさを重視するなら、DealPodsが最適でしょう。カスタマーサクセスの実現を見据えるなら、openpageが有力な選択肢となります。いずれにせよ、DSRを導入・活用することで、従来の営業のあり方を変革し、新たな価値創造につなげられるはずです。

変化の激しい時代に求められるのは、デジタルとアナログ、人とテクノロジーが融合した営業のあり方。DSRを活用しながら、データとロジックに基づく科学的なアプローチと、人間らしい感性を組み合わせること。それこそが、これからの営業パーソンに不可欠の資質だと言えるでしょう。

自社なりの営業DXビジョンを描き、最適なDSRを選択すること。顧客起点の発想で、新時代の営業スタイルを模索し続けること。DealPodsとopenpageに代表されるDSRは、その挑戦に欠かせない強力な武器となるはずです。

ブログ