openpage藤島氏が実践する生成AIの活用術 - 営業DXの鍵を握るツールとの組み合わせ方

  • 公開日:2024年5月21日(火)

はじめに

昨今、生成AIが大きな注目を集めています。その中でも、営業支援ツール「openpage」の藤島氏は、生成AIを駆使し、営業活動の効率化と高度化を実現しています。本記事では、藤島氏が特に推奨するcloud3 opusを中心に、生成AIとopenpageを組み合わせた活用方法を詳しく解説します。

生成AIの選択とcloud3 opusの特徴

生成AIツールは数多くありますが、藤島氏が最も推奨するのがcloud3 opusです。「現状、生成AIの中で最も性能が高く、月額20ドルという手頃な価格で利用できる」と藤島氏は言います。

cloud3 opusの大きな特徴は、PDFを読み取れること。自社の製品資料や過去の提案資料などをAIに学習させることで、それらの情報を踏まえた質の高いコンテンツ生成が可能になります。

openpageにおける生成AIの活用シーン 藤島氏は、openpageを活用する中で、以下のようなシーンで生成AIを活用しているそうです。

  1. サイトのコンテンツ作成

  2. 商談のアジェンダ作成

  3. 打ち合わせ内容の要約

  4. 商談分析ツールを用いた自動議事録作成

  5. ネクストアクションとなるタスク作成

  6. 顧客個別の情報提供資料の作成

それでは、具体的な活用方法を見ていきましょう。

サイトコンテンツの作成を効率化

openpageのサイトでは、顧客に向けた有益なコンテンツを提供することが重要です。しかし、コンテンツ作成は手間のかかる作業。そこで生成AIの出番となります。

まず、自社の製品資料をPDFでAIに読み込ませます。そして、作成したい記事の案をAIに出してもらいます。例えば、「XXの記事を書きたいので、10個案を出して」といった具合です。

さらに、営業として訴求したいポイントや顧客の課題、業界特性などの情報も加えることで、より具体的で説得力のあるコンテンツ案が得られます。

また、営業活動の中で顧客からよく聞かれる質問や、効果的なアピールポイントなども、こまめにコンテンツ化しておくとよいでしょう。商談時に顧客の課題をヒアリングし、その課題に合わせたコンテンツを都度作成していけば、自然とコンテンツが充実していきます。

生成AIに「何字で書いて、見出しを入れて」などの指示を与えれば、求める字数や構成のコンテンツを簡単に作れるのも大きな利点です。

説得力あるアジェンダを短時間で作成

商談を成功に導くには、入念なアジェンダ作りが欠かせません。ここでも生成AIが威力を発揮します。

先方の企業情報を収集するために、インタビュー記事やSNSアカウントの内容をコピペするか、PDF化してAIに読み込ませます。URLをそのまま渡すのではなく、中身のテキスト情報を与えるのがポイント。

そこに自社の製品資料を組み合わせ、「60分の提案アジェンダを作って」とAIに指示。「この点は確認したい」「ここは提案したい」といった要望も加えれば、状況に合ったアジェンダが完成します。

出来上がったアジェンダはopenpageに貼り付けて共有。関係者の認識を合わせられるだけでなく、AIならではの新たな提案の切り口が見つかることもあるでしょう。

議事録や ネクストアクションの自動生成で効率化

商談後の振り返りや、次のアクションを明確にすることは非常に重要ですが、その作業に膨大な時間をかけるのは得策ではありません。生成AIとopenpageの連携により、これらの作業を大幅に効率化できます。

商談中はアジェンダに沿ってopenpageのDSR(デジタルセールスルーム)に逐一入力。商談終了後、その入力内容をAIに読み込ませ、要約を生成してもらいます。こうして作られた要約版の議事録をopenpageに貼り付ければ、関係者と情報共有ができます。

さらに、商談分析ツールを利用している場合は、テキストやCSVでローデータを抽出。それをAIに渡し、「議事録を自動作成して」と指示すれば、人の手を介さずに議事録が完成します。

加えて、AIに議事録を読み込ませ、「ネクストアクションのタスクを端的に作成して」と命令。「もう少し短めに」「この観点で出して」など、要望に合わせてブラッシュアップも可能。こうして洗い出されたタスクをopenpageに登録すれば、次の一手を見落とすことはありません。

一人ひとりに寄り添う情報提供を実現

営業活動では、顧客一人ひとりに合わせたキメ細やかな情報提供が求められます。しかし、個別の資料を作るには大きな手間がかかるもの。生成AIを活用すれば、この課題を解決できます。

商談の中で顧客の課題やニーズ、決裁プロセスなどをヒアリングしたら、その情報をAIに読み込ませます。加えて自社の製品資料も用意。そのうえで、「どんな情報提供をするべきか案を出して」とAIに依頼します。

例えば、「XXが悩みなら、XXの悩みを解決するために自社製品を使うポイントの記事を作成して」と命令。1記事あたり5000~6000字程度、2~3本を目安に個別の情報提供資料を作ってもらうのです。

AIによる記事案をベースに、人の手で磨きをかけていけば、顧客一人ひとりに響く、質の高い情報提供が可能になります。場合によっては、汎用性の高い記事としてまとめるのもよいでしょう。

さらには、次回の商談に向けたアジェンダ作成もAIに委ねられます。「この悩みに沿って、次回話すべきアジェンダを作って」とリクエストを出せば、提案の方向性が定まった状態で商談に臨めます。

openpageとの相性の良さを活かして

営業活動において、顧客との対話を通じて得た「言葉」の情報は非常に重要です。それをデータとして蓄積・分析し、活用するのがopenpageの強みであり、生成AIとの相性もぴったりなのです。

生成AIを用いることで、顧客理解を深め、最適な情報提供を実現。タスクを整理し、提案を磨き上げる。こうした営業活動のサイクルをopenpageに集約することで、データの蓄積と有効活用が可能になります。

さらに、蓄積された良質なデータをAIに学習させることで、提案の型化や精度向上も見込めます。より多くの顧客の心に刺さる提案を、より効率的に生み出せるようになるでしょう。

おわりに 藤島氏の実践から見えてくるのは、生成AIを単なるバズワードとしてではなく、営業活動の真の課題解決に活用する姿勢です。ツールの特性を理解し、openpageとうまく組み合わせることで、営業DXを加速させているのです。

生成AIは万能ではありません。しかし、うまく活用することで、これまでボトルネックとなっていた非効率な作業から営業担当者を解放します。浮いた時間を顧客との対話や提案の質の向上に充てられれば、営業活動の生産性は飛躍的に高まるでしょう。

今こそ、営業DXの鍵を握る生成AIの戦略的な活用について、真剣に考えるべきとき。本記事で紹介した藤島氏の実践をヒントに、自社の営業を進化させるための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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