はじめに
ベンチャー企業の立ち上げに興味がある方が多いopenpage。代表の私から、ベンチャー起業の基本的な考え方と立ち上げ方について、自身の経験も交えながら詳しく解説します。
まず、起業とベンチャー起業は明確に違うことを理解しておくことが重要です。私自身も最初は違いをよく理解していませんでしたが、この違いを明確に認識することがベンチャー企業を立ち上げる上で非常に大切なポイントです。
起業とは、自分で事業を始めることを指しますが、ベンチャー起業は、その中でも特にベンチャーキャピタル(VC)から資金を調達し、大きな産業を起こすような事業を立ち上げていくモデルのことを指します。つまり、ベンチャー起業は起業の一種であり、より大きな規模や成長を目指す起業スタイルと言えます。
ベンチャー起業とは
ベンチャー起業では、ベンチャーキャピタル(VC)から資金を調達することが重要なポイントです。VCは企業に投資してリターンを得るモデルですが、中途半端なヒットでは儲かりません。VCは売上100億円、時価総額1,000億円という規模になる可能性のあるベンチャーに投資し、ホームランとして回収することを目指します。そのため、VCはどのフェーズに投資するときも、この視点で見ています。
よくあるのは、売上1〜5億円くらいのビジネスモデルしか企画できていない状態でVCにプレゼンする起業家です。これはあまりにも多いため、VCはため息をついています。売上100億円となると、例えばtoBの場合、日本の企業のどんな会社でも導入できるような製品でないといけません。また、売上100億円というと従業員数は数百名を超え、1,000名以上になるときもあります。
つまり、ベンチャー起業では、単に儲かるビジネスモデルを考えるだけでなく、大きな市場を狙い、圧倒的な成長を遂げられる事業を立ち上げることが求められるのです。
ベンチャー起業家に求められるもの
ベンチャー起業の立ち上げ方とは、このゴールとなる売上の規模感、組織の規模感から逆算して、マイルストーンを切り、1つ1つ乗り越えていく方法を取ることが求められます。
VCは通常、国内外の会社から調達した資金を7〜8年の期限があるファンドを使って投資するため、投資後5年くらいでIPOを期待されます。つまり、VCから投資を受けた場合、5年くらいの期間で上場まで駆け抜けていく必要があります。そのためには、売上創造や採用、資金繰りまでやりきることが求められます。
ベンチャー起業家になる前に準備しておきたいのは、この売上を作ることがイメージできるまでの事業経験を積んでおくことです。また、そこまでに必要な人材をイメージできていること、どんなマイルストーンがあり、他社はどう乗り越えているのかを知っておいたり経験したりしておくことも重要です。
起業家には、大きな夢と目標を持ち、それを実現するための戦略を立て、実行していく力が求められます。また、困難な状況にも屈せず、粘り強く挑戦し続ける姿勢も必要不可欠です。自分の強みを活かしながら、足りない部分は仲間と協力して補っていく協調性や柔軟性も大切な資質と言えるでしょう。
ベンチャー起業の準備と流れ
経験、勉強、思考のトレーニングができた前提で、始めは正社員をやりながら副業で月20万円〜は稼げるようにしておくことをおすすめします。副業で稼ぐ経験は、起業後の資金繰りや事業運営にも活きてきます。
1〜2年で200万円くらい貯金したら、それを元手に政策金融公庫にいき、500〜1,000万円を融資で調達します。その資金を使ってプロトタイプを開発し、初期顧客をつけたのちに、ベンチャーキャピタル主催のアクセラレーターに応募します。アクセラレーター採択後、主催企業よりシードの資金調達をします。
シードの調達後はシリーズAに向けてトラクションをとにかく積むことが重要です。営業、開発の連続で、資金繰りは大変になります。多くのベンチャー起業家はシリーズA前で挫折してしまいます。そうならないためにも、コンサルティングで収入を得たり、補助金を活用したり、つなぎの資金調達をすることも必要です。
その過程でVCの期待リターンから逆算した事業設計のイメージもわいてきて、自社の人材や取引基盤が厚くなっていきます。シリーズAの資金調達後は、TAM(Total Addressable Market:獲得可能な最大市場規模)の最大化、ユニットエコノミクス(一人の顧客から生み出される利益)、取引単価などビジネス的な数値の最大化が強く求められ、少しずつ上場企業の経営に近づいていきます。大型調達をし市場シェアを大きく取る動きをすることが重要です。
おわりに
ベンチャー企業の立ち上げは、大きな可能性とともに、多くの困難が待ち受けています。しかし、自分の想いを実現し、社会に大きなインパクトを与えられるチャンスでもあります。
このベンチャー起業のダイナミズムを体験したい方は、ぜひopenpageに応募してください。共に大きな夢に挑戦しましょう。
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