SaaSビジネスの拡大に伴い、大手企業向けの提案(エンタープライズセールス)の重要性が高まっている。しかし、エンタープライズ特有の複雑な意思決定プロセスや、大規模案件ならではの商談の長期化など、SaaSベンダーはさまざまな営業課題を抱えているのが実情だ。
そんな中、エンタープライズセールスの効率化と高度化を支援するツールとして注目を集めているのが、デジタルセールスルーム(DSR)の「openpage」である。
openpageは、営業担当者と顧客をオンライン上の専用スペースでつなぎ、スムーズな情報共有とコラボレーションを実現するDSRサービスだ。商談に必要なあらゆる情報を一元管理できる点が特長で、資料や契約書などの文書管理、商談履歴やタスクの見える化、顧客の閲覧状況の分析など、エンタープライズセールスに求められる機能を網羅している。
それでは、openpageを活用することで、具体的にどのようなメリットがあるのだろうか。
提案プロセスの標準化と効率化を実現
大企業向けの提案では、さまざまな部門や意思決定者を巻き込む必要があり、営業活動が属人的になりがちだ。担当者ごとにプロセスが異なれば、商談の回転率は落ち、生産性も低下してしまう。
openpageなら、エンタープライズセールスのプロセスを共通のフレームワークで回せるようになる。ナレッジを集約・体系化し、再利用可能な提案のテンプレートを整備することで、担当者のスキルに左右されない、再現性の高い営業活動が可能となる。
また、資料や議事録などの情報をデジタル上で一元管理できるため、社内の非効率な作業も削減できる。メールでのやりとりや、資料の探索などに要していた時間を、顧客への価値提供に割り当てられるようになるのだ。
意思決定プロセスに合わせた柔軟な商談戦略を展開
エンタープライズ案件の商談期間は長期化しがちで、タッチポイントも多岐にわたる。意思決定者との直接の商談機会だけでなく、事前の根回しや社内稟議の支援など、間接的な活動も欠かせない。
openpageなら、顧客のあらゆるステークホルダーと効果的にコミュニケーションを取れる。専用ページを通じて、提案内容に関する補足情報を的確に届けたり、タスクの進捗を密にフォローしたりと、きめ細やかなアプローチが可能だ。
また、ポータルサイト機能を活用すれば、自社のサービスの特長や導入事例などを、顧客が知りたいタイミングで自己学習してもらえる。営業との商談を最大限に生かせるよう、事前の情報整理をサポートできるわけだ。
組織を越えた共同作業で案件を前進させる
大企業との大型案件では、自社・顧客双方の関係者が多岐にわたるのが常だ。営業だけでなく、経営層やカスタマーサクセス、実務担当者など、ステークホルダーをいかに巻き込み、案件を前に進められるかが勝負どころとなる。
openpageなら、案件に関わるすべてのメンバーをデジタル上でつなぎ、シームレスな共同作業を実現できる。タスクの見える化により、双方の役割分担や、実行内容のすり合わせがスムーズに行える。
組織の壁を越えたコラボレーションにより、ステークホルダー全員が案件の状況を常に把握し、タイムリーにアクションを起こせる状態をつくれるのだ。営業だけでは解決できない課題にも、オールopenpageで立ち向かえるようになる。
以上のように、openpageには、SaaS企業がエンタープライズセールスで直面する課題を解決し、新しい提案のカタチを実現する力がある。
もちろん、ツールを導入すれば一足飛びに営業が変わるわけではない。営業プロセスの見直しや、ナレッジの体系化など、地道な活動も必要だ。
しかし、DSRの活用は、営業変革への確実な一歩となるはずだ。再現性の高い提案活動により生産性を高め、一つひとつの商談の質を上げていけば、大型案件の成約率は着実に向上するだろう。
SaaSビジネスの競争が激化する中、エンタープライズセールスの成否が企業の明暗を分ける時代が来ている。openpageを味方につけ、提案活動の変革に乗り出す選択肢は、十分に検討に値するのではないだろうか。