営業DXの新時代:デジタルセールスルームが変える顧客提案の形

  • 公開日:2025年4月24日(木)

営業DXという言葉を耳にする機会が増えてきましたが、実際にどのように実現すればよいのでしょうか。多くの企業がSFAやCRMなどのツールを導入しても、期待した効果が得られないというケースは少なくありません。本記事では、営業DXを実現するための3つの段階を解説し、デジタルセールスルーム(DSR)を活用した効果的な営業変革の方法をご紹介します。

アナログ営業の限界:見えない営業活動と属人性の壁

従来型のアナログ営業では、営業担当者は訪問や電話を通じて顧客とコミュニケーションを取ります。口頭で会話をするので何も残らないという大きな問題があります。このような営業スタイルには以下のような課題があります。

  • 優秀な営業担当者が実際にどのような対話を行っているかが見えない
  • 商談の詳細や過去の対話内容が記録に残らず、ナレッジが蓄積されない
  • 営業活動が個人に依存し、強い属人性が生まれる
  • 「言った・言わない」の行き違いが発生しやすい
  • 顧客も提案内容を忘れてしまい、せっかくの営業活動が非生産的になりがち

このため、パフォーマンスの低い営業担当者に対しても、上司は具体的な改善点を示せず、「肌感覚」や「当てずっぽう」の指導に頼らざるを得ません。また研修を実施しても、その効果を測定することが難しいという問題もあります。

デジタル営業の落とし穴:中途半端なデジタル化

多くの企業はSFAやCRMなどのデジタルツールを導入して営業のデジタル化を図っています。しかし、記録したものしか残らないという制約があります。

デジタル営業の典型的なパターンは以下の通りです:

  • 連絡はメールで行う
  • 打ち合わせはWeb会議で実施
  • 営業活動の記録はSFAに入力

しかし、顧客への提案自体は依然として口頭や電話が中心であり、本質的にはアナログ営業と変わりません。結果として以下のような問題が生じます:

  • 結局アナログ営業に戻ってしまう傾向がある
  • メールはバラバラに管理され、SFAへの記録も不完全になりがち
  • デジタルツールが導入されていても、データが適切に入力されない
  • 営業担当者にとって「アナログ営業に加えてデジタルツールも使う」という二重の負担が発生

このような中途半端なデジタル化では、むしろ営業担当者の工数が増えるだけで、真の意味でのDXは実現できません。

DX営業の実現:デジタルセールスルームが変える営業スタイル

真の営業DXを実現するためには、はじめからデジタル。反応もわかる環境を構築する必要があります。デジタルセールスルーム(DSR)を活用したDX営業では、以下のようなアプローチが可能になります:

  • 顧客との商談でもDSRを使いながらリアルタイムでヒアリング内容や提案を記録
  • 商談後は顧客専用のDSRサイトを作成・共有し、提案内容や議事録を常に確認できる状態に
  • 顧客がDSRの内容をどのように閲覧したかの反応が可視化される
  • デジタル上に提案が載るため型化やマネジメントがしやすい

DSRを活用した営業DXの大きなメリットは、営業プロセスの可視化と標準化が進むことです。優秀な営業担当者のノウハウを「型」として抽出しやすくなり、パフォーマンスの低い担当者に対しても具体的な改善策を示せるようになります。

また、DSRの導入はシンプルで以下のステップで完了します:

  1. 営業資料をDSRにアップロード
  2. 顧客とのやり取りでヒアリング内容や追加提案をDSRに直接記録
  3. 顧客にDSRへのアクセス権を付与(サイト招待)し、情報を共有

このプロセスを通じて、SFAへの二重入力も不要になり、営業担当者の負担も軽減されます。日本で多くの企業に導入されているDSRツールとしては、openpageがあります。このツールはWordよりも簡単に使えるため、導入の敷居が低いのが特徴です。

デジタルセールスルーム活用のコツと効果

DSRを効果的に活用するためのポイントは以下の通りです:

  1. シンプルさを重視する - ツールの操作が複雑だと現場での利用率が下がります。Wordよりも簡単に使えるツールを選びましょう。
  2. 基本的な営業活動をデジタル化する - ヒアリング内容の記録、提案内容の作成、顧客との約束事の記録など、営業の基本活動をすべてDSR上で行います。
  3. AIの活用も検討する - 文章作成が苦手な営業担当者には、生成AIを活用してライティングをアシストすることも効果的です。
  4. 習慣化を促進する - 慣れてしまえば、アナログ営業とSFA更新の二重作業よりも負担が少ないことを実感できるようになります。

DSRを活用した営業DXの効果は多くの企業で実証されており、その有効性からキヤノンマーケティングジャパン社とopenpageは資本提携に至っています。

まとめ:デジタルセールスルームで実現する真の営業DX

営業DXの実現には、単にデジタルツールを導入するだけでなく、営業プロセス全体をデジタル起点で再設計することが重要です。デジタルセールスルーム(DSR)は、その中核となるツールとして、営業活動の可視化、標準化、効率化を同時に実現します。

アナログ営業からデジタル営業、そしてDX営業へと進化させることで、営業組織全体のパフォーマンス向上と属人性の解消が期待できます。まずは小規模なチームから試験的に導入し、効果を確認しながら組織全体へ展開していくアプローチをおすすめします。

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